Quantcast
Channel: ZUU online » FX戦略
Viewing all articles
Browse latest Browse all 32

【FX戦略デイリー】正午過ぎの円高リスク

$
0
0

FX戦略デイリー
(写真=PIXTA)

 ◆昨日は、豪RBAが利下げを行わなかったことや原油などコモディティ価格が続伸したことから、米株価反落にも拘らず豪ドルなどコモディティ通貨が続伸した。こうしたドル安傾向の中で、ドルは円やユーロに対しても下落し、ドル全面安となった。ドル/円も軟化したが、120円台前半での非常に狭い範囲での取引に留まった。

 ◆本日は、中国9月末外貨準備高(時刻未定)、日銀金融政策決定会合結果(時刻未定)、ドイツ8月鉱工業生産(15:00)、黒田日銀総裁定例記者会見(15:30)、デベル豪RBA総裁補発言(16:05)、英8月鉱工業生産(17:30)、ウィリアムズSF連銀総裁発言(3:00)などが予定されている。

 ◆中では日銀決定会合結果が最大の注目で、市場では追加緩和期待が高まっているが、現時点では時期尚早で見送りとなる可能性が高く、発表後の円高リスクに注意したい。

 ◆また、中国9月末外準の前月比減少額が前月を上回る場合には、中国からの資金流出懸念・景気減速懸念が再び強まり、市場のリスク回避傾向から豪ドルにも売り圧力がかかるリスクがある。

昨日までの世界:ドル全面安、米株高一服

 ドル/円は、東京時間は120円台半ばで横ばい推移だったが、欧州時間入りあたりからやや軟調となった。とは言え、米利回りが殆ど動かなかったことから、120円台前半での非常に狭い範囲での取引に留まった。

 この間、米8月貿易赤字は483億ドルと前月および市場予想比で拡大したが、ドルへの悪影響は殆どみられなかった。対コモディティ通貨などでのドル安傾向だったが、本日に日銀決定会合を控えており、追加緩和期待が根強いことから、積極的に円を買う動きが出にくかったとみられる。

 ユーロ/ドルは、全般的なドル安傾向の中で1.11ドル台前半から1.12ドル台後半へ上昇したが、昨日とほぼ同じレンジ内に留まった。
ユーロ/円は、対ドルで円よりもユーロの上昇の方が大きかったことから、134円台半ばから135円台半ばへ上昇した。

 豪ドル/米ドルは、豪RBA理事会で市場の一部で期待されていた追加緩和が行われず、声明文でも将来の追加緩和を明確に示唆する記述がみられなかったことから、結果発表後に0.71ドル台乗せとなった。その後も原油大幅高をはじめコモディティ価格が上昇したこともあって、一時0.7175ドルへ続伸した。

 豪ドル/円も、RBA理事会後に85円台後半へ上昇、その後NY時間にかけて86円台乗せとなり、一時86.25円の高値をつけた。

次のページ>>きょうの高慢な偏見:正午過ぎの円高リスク


Viewing all articles
Browse latest Browse all 32

Trending Articles